「女性交流会誌」創刊号

 

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「女性会員交流会誌」創刊号  1998.10発行

はじめに
研究会参加記(第1回研究会6/20─「地域から子育て・少子化問題を考える」)
 

 講演では、今の子育て中のお母さん(主に)達は悩みを相談したり友達づくりのコミュニケーションの場やその情報入手方法がわからず、閉塞的になりがちで、子育て支援が必要になっている現状が紹介されました。そのような背景から、子育てメーリングリストや保育園でのホームページによる育児相談、子育てセンターの開設等が進められているようです。これらは新しい形の子育て支援として大変興味深い実践ですが、お二人が図らずもおっしゃっていたことはネット上のコミュニケーションが最終目的ではなく、やはり実際に対面しての関係につなげることが重要だとのことでした。

研究会に参加されたお二人の方に感想をお寄せいただきました。

■バオバブ保育園保母 成瀬明子さん (一般参加)

 “多摩ニュータウン学会”と聞いた時、私には遠い世界の様に感じていました。そんな節、“少子化・子育て問題”をテーマにせいがの森の園長先生のお話をうかがうと聞き、さっそく参加させていただきました。現在、多摩市一の宮にありますバオバブ保育園の保母として働いています。一方、ここ数年来、地域に住む母子のための子そだて支援事業もはじめています。そんな中、新たに若葉台に新園を開設する事に決まりました。既存地域とは異なり、丘の一角に現れた総てが新しい一年目の開設とあって、新年度、どうスタートできるのか予測がつきません。新園の準備会が建物の検討や保育の中身について話し合いを進めています。地域づくりの拠点としての保育園作りをされているせいがの森保育園の生き方から、大いに学ばせていただきたいと感じました。一人一人への子育て支援も大切だけれど、横につながった、この地域楽しいナーという地域がどう創り出せるか?がキーポイントの様に思われました。

8月末のせいがの森保育園の夏祭りに参加させてもらいました。地域のおまつりの前夜祭としての園祭りの様でした。テーマは、平成“ぽんぽこ祭り”楽しい演出と企画で、たぬきうどんをごちそうになって来ました。若葉台バオバブ保育園は、いよいよ建物の建築が始まった様です。地域づくりという漠然としたつかみどころのないものを相手に動き始めました。良い出会いとキッカケをいただき、ありがとうございました。

■(株)都市設計工房 佐藤博子さん(一般参加)

 これから母になる(かもしれない)働く主婦として、お話を聞かせていただきました。

 藤森先生のお話も、鈴木さんのお話も、ハードの整備がとかく先行しがちだった多摩ニュータウンの中に、子育てを支えるソフトなメニューが徐々に増えてきていることを実感させ、心強いものを感じました。でも、これから母になる(かもしれない)者にとっては、まだまだ心配です。鈴木さんもおっしゃっていたように、子どもや自分が病気の時など、子育てには2重3重の保険が必要です。それがニュータウンの中で確保できるのか、そこに興味をもっています。

 たまたまニュータウンの中に勤め先を得たため、永山近傍に引っ越してきてから4年になりました。もし勤務先が都心部にあって、子どもが生まれたら、どこでもいいからベビーホテルのある街に住んでいたかも。というようにかなり消極的なニュータウン居住者ではありますが、そろそろ代がわりが進みつつある永山近傍に、子育てを支えあえるコミュニティが成立しうるのか、機会があれば確かめたいとも思っています。

*研究会の講演内容等は http://www.tama-nt.org/activities/study/st98/st98-1/index.htm

ニュータウン往来(多摩ニュータウンや会員に関連した書籍や人の紹介コーナー)
・『「農」はいつでもワンダーランド』

ユギ・ファーマーズ・クラブの活動をまとめた書籍で、学会員でありまたユギ・ファーマーズ・クラブの会員でもある木内基容子さんによる紹介です。

自己紹介(女性会員の自己紹介コーナー)
江尻京子さん、岩原由紀さん、寿崎かすみさん、鈴木久美子さん、新井美沙子さん、青木智子さん、木内基容子さん、斉藤裕美さん、布川千春さん、大竹美登利さん、松原友子さん、浮揚圭子さん、二井矢綾子さん、横山真理さん
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