先輩に話を聞くという“聞き書き”(インタビュー)は、人を通じて「しごと」や「まち」などを知るツールとして、今、注目されています。大手企業内の研修やNPO活動で重視されつつある“聞き書き”について、活動紹介や体験を通じて、これからの自分が「しごと」や「まち」にどのように関わっていくかを楽しみながら考えてみませんか。
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「聞き書き(オーラルヒストリー)で世界が広がる」
~インタビューから学ぶリアル「しごと」「まち」~
日時:2008年12月13日(土)13時~16時半(12時半開場)
場所:多摩市関戸公民館 大会議室
対象:多摩ニュータウンやオーラルヒストリーに興味のある方ならどなたでも
定員:80名
参加費:300円(資料代)
主体:多摩ニュータウン学会・多摩大学総合研究所共催
助成:財)東京市町村自治調査会多摩交流センター
後援:NPO法人昭和の記憶、NPO法人共存の森ネットワーク、NPO法人福祉亭
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多摩ニュータウン学会では、2007 年度から多摩ニュータウン開発がひとつ
の区切りを迎えることを契機に、開発に関する資料を収集保存し、未来の礎に
するための「多摩ニュータウンアーカイブプロジェクト」を立ち上げました。
保存するのは、すでにある文書や映像だけでなく、関係者へのインタビューで
得るオーラルヒストリー(口述の歴史)も対象となっています。
街の歴史は、街を計画し開発してきた者だけのものではありません。
そこに住み、生活を営んできた住民こそ歴史の証人です。
今回のイベントは、住民のオーラルヒストリーをつくることが、まちを理解
し、まちを育てていくための重要なツールになり、さらにはまちの未来をつく
る若者たちを引き込む可能性があるのではないかと考え企画しました。「まち」
とその中での「暮らし」や「しごと」について、これからのキャリアとライフ
を話し合います。
1.事例発表
(1)多摩ニュータウンに暮らし人々に聞く【多摩大学松本ゼミ】
(2)森の名人から学ぶ「森の聞き書き甲子園」【共存の森ネットワーク】
2.フリートーク「聞き書きの可能性」
【司会】 松本祐一(多摩大学総合研究所 准教授・多摩ニュータウン学会理事)
【パネリスト】
・瀧澤尚子(NPO法人昭和の記憶 代表理事)
・代田七瀬(NPO法人共存の森ネットワーク 理事・慶応義塾大学4年生)
・川上寧子(八王子まちの魅力くちコミ隊)
3.聞き書き体験
来場者に実際に聞き書き体験をしてもらいます。
申込み・問い合わせ先
パンフレット
参加団体・パネリスト紹介
◆NPO法人昭和の記憶 http://home.memory-of-showa.jp/
高齢者に人生を語ってもらい記録に残すことによって、子どもたちとの世代
間コミュニケーションや地域の歴史など地域コミュニケーションを生むことを
目的に活動しているNPO。
パネリストとして参加する瀧澤尚子さんは、福祉施設で働いていた経験から活
動に参加し、今では代表幹事として活躍している。
◆NPO法人共存の森ネットワーク http://www.kyouzon.org/
造林、炭焼きなど”森の名人”たちに高校生が話を聞き、記録としてまとめ
る「森の聞き書き甲子園」を中心に活動をしているNPO。聞き書きをするこ
とで、世代間のコミュニケーションを生んだり、匠の技を記録として残してい
くことを目的としている。
今回パネリストの代田七瀬さんは、高校時代に「森の聞き書き甲子園」に参
加したことで、聞き書きのおもしろさに魅せられ、団体設立の中心メンバーと
なった。
森の聞き書き甲子園 http://www.foxfire-japan.com/
◆八王子まちの魅力くちコミ隊 http://www.kuchikomi802.com/
八王子というまちの魅力を再発見し、まちを愛してもらえるよう、利用客の
立場から、お店とお客さまをつなぐ活動をしている市民団体。住民であっても
、なかなか知らない・入りづらい老舗や専門店の魅力を紹介する「八王子めぐ
りあいツアー」を中心に活躍している。メンバーは皆、普段は別の仕事をして
おり、会社員や建築士、会社経営者、主婦と幅広い分野から参加している。
パネリストの川上寧子さんは、この活動の発起人の一人。普段は別の仕事を
する傍ら、土日休日を使って活動の中心として活躍する。
◆多摩大学総合研究所 准教授 松本 祐一
専門は地域組織経営論、戦略論、マーケティング。マーケティング会社にて
商品開発・市場開発などを経験。人口減少・少子高齢化社会における地域マー
ケティングや事業モデル開発が現在のテーマ。特に地域の中小企業やNPOの
戦略策定に関する研究や研修を多数手がけている。
多摩ニュータウン学会理事。