平成13年7月28日(土)、12人の参加を得て、牧野標本館(東京都立大学内)と7月1日にオープンしたばかりの長池公園自然館(長池ネイチャーセンター)を訪ねました。
牧野標本館では、都立大学大学院理学研究科の菅原敬理学博士が、通常は入ることのできない保管室で、牧野富太郎氏の収集による40万点以上にのぼる標本のいくつかを手にしながらご説明くださいました。
植物の一つひとつを丁寧に採取し分類保存する地道な作業の積み上げに圧倒されると同時に、標本をはさんでいる50年前の新聞紙の記事にも、一同思わず目を奪われました。
次に訪ねた長池ネイチャーセンター(NPO FUSION長池が管理)は、極力石油エネルギーに頼らず、天然のエネルギーで快適性を創り出すシステムを取り入れた施設です。太陽光・風・地熱・雨水・植物による冷暖房や採光で、この日も真夏とは思えない穏やかで柔らかな空間が醸し出されていました。
センター内には長池公園の植物や昆虫のほか、スタジオジブリのアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」の原画も展示されています。
ニュータウン開発時に雑木林や二つの池が公園としてそのまま残され、その中に自然体験ができる拠点として作られたセンターなので、親子での訪問におススメです。
レポーター:植月真理
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