本学会内に「アーカイブ研究部会」を設け、多摩ニュータウン開発事業の成果と課題について現段階で総括検証する「多摩ニュータウン資料保存プロジェクト」を進めることになりました。一般の市民の方、研究者、学生さんの参加も大歓迎です。略称「アーカイブプロジェクト」の発進です。
【研究の趣旨】
多摩ニュータウン開発が始まってから40年、多摩ニュータウン学会が設立されてから10年の節目の年を迎えております。街づくりを先導してきた新住宅市街地開発事業や土地区画整理事業による都市基盤整備もようやく終了し、今後は住民や企業や行政が自らの手でコミュニティーを育成していくことが求められております。そこで、本学会内に「アーカイブ研究部会」を設置することになりました。
【何をするのか】
具体的には、以下に挙げる3つのプロジェクトの実施を通じて多摩ニュータウン事業の客観的な評価を試みるとともに、各関係機関には、開発にかかわるさまざまな資料の保存と研究のための活用を呼び掛け、今後の地域コミュニティーの育成に役立てていくことを目指します。“街づくり”から“街そだて”へ踏み出す糧となるプロジェクトにしたいと考えています。
【期間と研究資金】
期間は2006年度からの3カ年を予定しています。活動資金としては、本学会で予算化している研究費のほか、中央大学政策文化総合研究所から3カ年で240万円の研究費助成が決まっています。このほか、市民向けのシンポジウム開催などでは地元企業などが出資してつくる委員会を通じて開催費用の一部を負担していただく計画です。