本学会内の下部組織として「アーカイブ研究部会」を正式に立ち上げ、07年12月3日に明星大にて初会合を持ちました。

これは2006年度から3カ年計画で取り組む多摩ニュータウン資料保存プロジェクト(通称・アーカイブプロジェクト)の実行部隊となる組織で、3つのプロジェクトで構成します。部会活動には、本学会が予算計上している研究費を充てるほか、中央大学政策文化総合研究所からの助成も決まっています。

初会合には会長、担当理事を含め約20人が集まりました。当面は担当理事がリードすることになりますが、将来的には部会のメンバーが積極的に引っ張っていくことを期待したいと思います。部会全体とプロジェクト1は西浦定継理事、プロジェクト2は中庭光彦理事、プロジェクト3は松本祐一理事がそれぞれ代表を務めます。

プロジェクト1は、シンポジウムなどを通してニュータウンの魅力の再発見と課題を追及(謎解き)し、併せて資料保存の大切さを広く呼び掛け、行政や各団体を巻き込んだ保存運動を広げていくことを目標とします。

プロジェクト2は、主にニュータウン開発にかかわったキーパーソンの方に、さまざまな疑問をぶつける形でインタビューし、その貴重な証言が今後のまちづくりの参考資料として生かされるよう記録に残すことを目標とします。

プロジェクト3は、主にニュータウンに居住、ニュータウンで育った一般市民を対象に、自分史を記録する活動で、最初はニュータウン学会の会員によるインタビューから始め、最終的には市民自身による自分史の記録とウエブでの公開を目指します。

このうち、プロジェクト2は最初のインタビューを12月19日に実施し、すでに発進しています。プロジェクト1は、1月8日にシンポジウム準備のための会合を持ちます。プロジェクト3は1月15日にワークショップ方式で打ち合わせをします。

部会活動を活性化させるには大勢の力が必要です。プロジェクトの進め方もまだまだ手探りです。参加を希望される方は各プロジェクト責任者にご連絡ください。またニュータウン学会の会員でなくても参加していただける可能性がありますので、お問い合わせください。(文責・篠原)

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