「エコマネーを活用したコミュニティの活性化 ~報告と実践~」

●日時:3月25日(土) 
●会場:たまヴァンサンかん AVルーム

3月25日(土)に29名の方に参加していただき、たまヴァンサン館で「コミュニティ部会・研究会」が開かれました。11年度の活動報告に続き、エコマネーの発表がありました。会場からは活発な意見がかわされ、研究会を終えました。皆さん、ありがとうございました。

また、エコマネーについては端緒についたばかりで模索しながらの状態ですが、comoに興味をお持ちの方は事務局までご連絡ください。

さあ、始めてみましょう、エコマネー

Let’s start Eco-Money
1.平成11年度コミュニティ部会活動報告
2.講演:千葉エコマネー(pea)実践報告
  (講師:千葉まちづくりサポートセンター 村山 和彦氏)

・遊び半分という動機(楽しんで行なう)が大切
・大福帳にお互いにサイン。その後、握手・抱擁=アミーゴ(仲間)
・peaを通じて仲間をつくっていく。
・何にでも使うことが可能。良い意味で「好い加減」
・住民参加を通じて良い都市経済・計画に。
・NHK「エンデの遺産」放映:イサカアワー(アメリカ)を紹介。
地域通貨の流通は、地域共同体の意識形成

3.多摩ニュータウン版エコマネー(como)について
・目的:相対で交換…コミュニケーションツールとしてのcomo
    シャドウワークなどに光を当てる
    地域の孤立的・閉鎖的状況を打破
・comoは現金との互換性はない。楽しくやっていく。
・コミュニティ部会及びコミュニティ部会で参加者を拡大し、実験使用していく。
・5月に諏訪永山地区で行なわれる「グリーンコンシューマー地域実験プロジェクト」に参加する。

4.comoの発表(名刺サイズ、裏書き方式です)
・篆書体の「楽」をモチーフにシンボルマークにしたものです。「楽」=「コモマン」のかたちです。(私たちはコモ人)
・デザインコンセプト「human system」
   人をテーマとする。「楽しさの共有」
   能力を交換する。「能力の交換」
  
5.ディスカッション
・peaにおける責任問題について…入会制度を導入。信用できる仲間で発行。そのため、排除的「村」的になる恐れもある。だから、同じ地域内で複数のエコマネーがあってよい。
・運用について…マイナス金利で運用。起業する人に貸し出しも念頭に置く。
・広げるこつについて…「広げよう」という努力は禁物。同好会的ノリでやっていくのがいい。
・エコマネー実験参加希望者に1600como(1000、500、100)を配布。エコマネーのエントリーシートへの記入

【感想】
●大変楽しく勉強させていただきました。本当に役立ちそうで参加したいと思います。
●まだ、良く分からない。単価の決め方が問題。サービスの提供と利用のバランスがとれるか分からない。マニュアルを作る必要がある。
●よく理解できない点がありました。がんばって下さい。
●アダム・スミス(自由主義経済)かロバート・オウエン(空想的社会主義)の時代に??した様な感じです。コミュニティ発展のためのツールとして有効だと思います。性善説が前提の運動だと思う。
●大変楽しい企画だと思います。今、渋谷に住んでいますので、来年、若葉台に来る予定ですので、その際参加させていただきます。
●「コミュニケーションツールとしてのCOMO」について興味深くうかがいました。まだまだ理解できないのが現状ですが、多摩ニュータウンという地域性の中で必要性があるように思います。特に諏訪・永山地区は高齢化が進んでいますので、住民の理解が得られ、活用されたら、まさに目的をはたせるのではないかと思います。参加してみたいと思いますが自分に何ができるのか、今はわかりません。
● 交換リングなど、もう少しコミュニティの会員を限定した中で開始する方法もあったかと思いますが、いきなり「通貨の発行」という形で実験が始まったということは、多摩ニュータウンという街を背景にしていると理由があるのではないかと理解しました。5月の永山の実験では、入場時に3000円分程度の両替をしてもらい、そのうち1割を寄付してもらい、その1割分を身障者等に寄付して参加してもらうという方法はいかがでしょうか。減価するお金の考え方です。
 

∥∥その後の動き∥∥
3/25comoを手にした皆さん、使っていらっしゃいますか。 コミュニティ部会の中でも、個人レベルで少しづつ動き始めました。その数少ない例を取材されたわけなのですが、使ってみてその使いごこちを事務局まで教えてください。よろしくお願いします。

・4/19 読売新聞
・4/21 日本テレビズームイン朝         
・4/21「第1回エコマネートーク」に参加(希望者のみ)

∥∥ cosmosニュース担当 ∥∥
横山 眞理 (Yokoyama  Mari)

 
◆エコマネーとは◆
・環境、福祉、地域商業、コミュニティー、教育、文化などに関する多様でソフトな情報を媒介するもので、いわば、人間の多様性なボランタリーな心と活動を媒介する“温かい、生きた交換媒体”です。

・価格情報にとどまらず、多様なソフト情報を媒介するもので、価格も取引当事者により自由に決定される。

・地域内で生産・消費・廃棄される財・サービスを対象とし、地域内に限って流通する地域内通貨である。

・決済機能だけで金融仲介機能を有しない。

・ボランティア預託制度として実施されたり、 また通常のマネーと組み合わせて使用されることもある。

・実際に、世田谷区、千葉市、草津市などで実際に試みられ、富山市や北海道栗山町でも導入を検討している。

・電子マネーや電子クーポンを活用し、 情報インフラが整備されると新たな展開が可能になります。

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