多摩ニュータウン学会準備会が企画して、多摩ニュータウンタイムズと多摩テレビの２社の協賛をいただいて、１ヶ月半の間に合計８２通の、それぞれの想いの込められた、ラブレターをお寄せいただいた。小学生から、７５歳の方まで幅広くお手紙をお寄せいただいた。まず、ラブレターをお寄せいただいた全員の方々にお礼を申し上げます。
　当初は、優秀作を１０編程度選考する予定であったが、どれも、これもそれぞれの想いの込められたラブレターであったので、選考には大変苦慮を致しました。その結果、まず、全員の方に賞を差し上げることとし、参加賞として、多摩ニュータウンの絵柄の入ったオリジナルテレカを作成しました。今回は、全員が受賞者であるという想いを込めて作成したものです。
　さらに、入選も、枠を拡大して、できるだけ多くの方を、また様々な立場を代表する意見や想いを取り込んだつもりである。
お寄せいただいた内容は，１頁にある通り「想い出・移り変わり」（２０通），「暮らし」（１６通）に関するものが一番多かった。四半世紀にわたるニュータウンの開発の歴史と，自分たちの生活の移り変わりをだぶらせてかかれているものが多かった。また，「提案」（１３通），「まちづくり」（９通）に関するものが多かったのも大きな特徴である。いずれも，明日の多摩ニュータウンを市民参加により創り上げようとする意気込みを感じさせる，プラス思考の提言が多かった。今後、ラブレターの内容分析については、研究大会で報告をする予定であるし、これらの手紙を出版できればと期待もしているところです。
　さらに，次回以降、「多摩ニュータウンへのラブレター」もテーマを絞って、第２回、第３回と企画できればと考えます。さらに多くの方のご支援を賜ることができれば幸いです。
　最後に、協賛いただきました、多摩ニュータウンタイムズと多摩テレビの２社にはお礼を申し上げます。また、多摩ニュータウン学会の設立総会並びに多摩ニュータウンへのラブレターの発表・表彰の会場を提供いただいたべネッセコーポレーションにお礼を申し上げます。

１９９７．３．１５
多摩ニュータウン学会