【コミュニティ部会 第2回勉強会】

トムハウス建設協議会時代からトムハウスに関わり、現在は運営協議会副会長として運営に参加されている新井さんに、トムハウスの設立と経緯及び多摩市全体のコミセン(6館)を含めた現状と課題についてお話しいただきました。

「多摩ニュータウンのコミュニティ施設の現状と課題」

               シリーズ01:多摩市のコミュニティーセンターについて(新井美沙子)

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多摩市のコミュニティセンター

1. これまでの経過 

<全体>
 第3次総合計画で市内に17のコミュニティーエリアを設定し、各地区にコミ
センを整備、住民によるコミセン協議会を設置する方向性が出される。
現在6館(関戸・一宮つむぎ館、乞田ふれあい館、桜丘ゆう、トムハウス、貝取
こぶし館、ひじり館)が開館、愛宕に開設準備中。財政難で今後の建設につい
てはほぼ白紙状態。 ↑

<トムハウス> 
・市民参画の建設協議会で協議
 市より場所と機能(老人福祉館、児童館、市民ホール)は提示。
  協議会には120人程度が集まる(個人や団体代表など)。世話人を選出し、
 世話人会で協議、定期的に建設協議会を開催。建築家と市職員も参加し、
  協態の内容を具体化していった。
・運営準備会に移行し、名称や規約など運営について協議。
・運営協議会発足。当時120人程度の委員登録。現在45名。 

2. 現状と課題

<全体>                            
 6館の運営が各館様々で利用者から疑問の声があがる
 各館の中でいろいろ問題がでる。事業については委託から助成へ変更。
 全市的なコミセン共通のマニュアルづくりの必要性が問われる。
・コミュニテイー行政研究会報告書         97年
・コミセン管理運営市民懇談会           98年11月
・コミセン管理運営の充実に向けた今後の取り組み  98年12月
・コミセンスタッフ人事管理等の適正化にむけて(案)98年11月
 主な課題は、事務局長の配定やスタッフの雇用に関する事務局問題、運営
 時間の問題、役員報酬についてなど。

<トムハウス>
・委員のなり手がいない→会則検討委員会の設置        
 役員の数、役員の任期、専門部制、事務局長の配置、報酬こついてアンケー
 トで意見の集約をしているところ
・運営協議会とスタッフとの協力体制

 

●内容メモ(松原友子)

《各館の自主的住民運営から、市内一律化・運営管理強化方向への動き》

多摩市全体では、当初「住民委託」で始まった各館事業も市の助成(全館一律の事業予算での運営)に変更となり、さらに全館で最低限の共通マニュアル作成の方向へ動いている。

トムハウス自体も会則検討委員会を設置し、今秋の臨時総会に向けて準備中。(かなり詳細な規定を盛り込んだ規約改正になりそう)

利用者からの市内コミセン利用に対する統一性の要望や一部の運営の甘さ等が背景にある。

《住民運営に対する地域住民の関心度》

運営協議会発足当時は約120名が委員登録したが、現在は45名。

運営委員のなり手がいない。

《活動の中心となる運営協議会・委員の立場》

・無償ボランティアとしての運営委員の負担や有償スタッフとの関係において問題が出てきており、  役員の有償化・事務局長の配置等が課題となっている。

*運営協議会とスタッフの協力体制、有償スタッフの雇用

《専門部制による独自事業展開からプロジェクト制へ》

トムハウスではこれまで体育部、文化部、福祉部の3専門部体制で独自事業を進めてきたが、現在順調に活動しているのは福祉部の「高齢者食事懇談会」である。今後プロジェクト制への移行を検討中。

今後の関心

八王子市、多摩市、稲城市のコミュニティ施設構成・配置方針・管理・利用方法の比較

利用者側のコミセンに対する意識の情報

新旧住民とコミセン

他の既存地域施設(学校等)や自治会・管理組合集会所の役割と既存コミセンとの将来的な役割分担

トムハウスの見学、意見交換

(文責:T.松原)