コミュニティ部会1999・2000

 

 

コミュニティ部会のご案内

                             
                           部会長:岩佐いづみ         会計:松原友子
                           COSMOSニュース:横山眞理  幹事理事:炭谷晃男


コミュニティ部会とは
 

 少子・高齢化等の社会経済情勢の変化による生活ニーズの変化・多様化に対応したコミュニティのあり方や阪神淡路大震災で問われたコミュニティのあり方は多摩ニュータウンにおいても重要な課題である。また、コミュニティは私達の生活の舞台であると同時に、自己実現の新たな拠点としての視点から、様々な概念が登場しつつある。コミュニティ部会では、多摩ニュータウンに育ちつつある多彩なコミュニティ活動や人的資源を活かし、より住み易く、活気あるコミュニティを「市民自らいかにつくりあげていくか」を基本テーマとして、コミュニティに関する研究・提案を行っていきたいと考えている。

 


1999年度の活動内容
 

 当面の研究テーマは「コミュニティサポートシステムの構想」とし、今日のライフスタイルに相応しい生活支援、また、住民自らがコミュニティを活性化してゆく新たなネットワークとしての「コミュニティサポートシステム」の提言に向けて、2〜3年計画で継続的に調査・研究を行います。本年度は基礎調査を中心として、下記の3点を活動の柱として活動しました。
 
(1)コミュニティサポート資源(活動)基礎調査
多摩ニュータウンを拠点(若しくはターゲットとする)様々なコミュニティサポートに関わる、主に市民活動・市民事業を対象として活動実態を調査し、その類型化及び活動における問題・課題の抽出を行う。これらの「供給側」調査に対して、住民側のニーズ調査について、また、これらの様々な分野のコミュニティサポート情報を一元化し広く周知するとともに、住民と結びつける情報拠点としての学会の果たすべき役割、機能について検討する。(コミュニティサポート活動例─高齢者支援育児支援、リサイクル、自然保護、都市緑化、国際交流支援、まちづくり支援等)

調査の実施】
   (a)地域生活サービス=供給(基礎)調査
    多摩ニュータウン地域の約30団体についての活動及びサービス内容について調査
   (b)住民の生活サービス=需要、サービスの提供(基礎)調査
     大妻女子大学炭谷研究室,見附が丘連絡協議会,FUSION長池の協力をいただき,99年12月に「長池地     区住民のコミュニティ活動と地域資源調査」を実施
 
  (2)地域内資源活用のための基礎調査
  地域内のコミュニティ拠点としてのコミュニティセンター、住区センター、学校等について現状と課題を整   理する。【各市のコミュニティセンターの現状と課題】

  (3)コミュニティサポートシステムの研究
コミュニティサポートシステムの一つとして実績のあるボランティア活動から、近年注目されているエコマ  ネー、LETS等について学習し、上記調査を踏まえた多摩ニュータウンにおける「コミュニティサポートシス  テム」について研究・提言する。

【市民企画講座による学習】
─多摩市公民館「市民企画講座」を利用し、「多摩ニュータウンにおける、コミュニティサポートを考える」をメインテーマとした2回シリーズの講演会を実施。

・ シリーズ1(7/3) 「住民参加で支える地域ケアの実現」
        講師:西嶋公子氏(ケアセンター成瀬前施設長、社会福祉法人創和会現理事長)
      
・ シリーズ2(9/25) 「エコマネーによる市民主体のまちづくり」
           講師:辻 一憲氏((株)スーパーネット代表)

 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【エコマネーCOMOの提案】
 多摩ニュータウン学会・コミュニティ部会では、少子高齢化が進行する中で徐々に活力 を失い疲弊感が増していくコミュニティの再生をめざして、市民がお互いに支えあうこ とのできるコミュニティサポートの仕組みづくりを研究テーマに活動してきました。
 この1年間の学習や事例研究を通じ、コミュニティが内包するさまざまな資源や活力を ネットワーク化し、自律的に問題解決をめざすためのツールとして「エコ・マネー」は 非常に有効な方法だと考えるようになりました。
  そこで、多摩ニュータウンにふさわしいエコマネーのしくみをつくるため、今回の提 案を行うに至りした。
  「エコマネー」は、一般的に用いられている言葉ですが、
私たちは多摩ニュータウン で実践するにあたり、「COMO」という単位を使うことにしました。すでに私たちは  COMOを使って、サービスのやりとりを始めています。
  みなさんも、ぜひいっしょにCOMOを実践してみませんか。
  DO COMO!!
 
 


2000年度のコミュニティ部会
 

 本年度の活動は次の2本を柱に研究活動を考えています。
 
 (1)コミュニティサポートシステムの研究(実証研究)
   このテーマでの2年目の研究になります。本年の課題はエコマネーの実用化にあたって  
   の課題の整理と,その実証実験を行う。そして,来年春をめどにして本格実用化の立ち上
   げについての研究と調査を行う。
   ・ COMO Projectの立ち上げ (Team COMO、COMO Web、MLの立ち上げと運用)
   ・5月14日から6月11日まで 諏訪・永山グリコンに参加
   ・6月11日より エコマネー実証実験開始
 
 (2)コミュニティ及びコミュニティ活動に関わる理論的研究
各個人の自主的なテーマ設定に基づき,多摩ニュータウン地域におけるコミュニティ及びコミュニティ活動の課題や問題点について,広く,多角的に報告,見学、講演会等を織り交ぜながら,コミュニティのエンパワーメントをはかってゆきたい。







 
【テーマ課題】

子育て問題,高齢者問題,コミュニティと地域情報化,小中学生のメディア行動と地域意識
(多摩ニュータウン子供いちご白書調査),若者にとってのニュータウン、コミュニティとボランティア活動,多摩ニュータウン地域のNPO活動実態,近隣センターとコミュニティ,郊外論,ジェンダー論,シャドーワーク、市民参加による街づくり、文化活動とコミュニティ形成、農業公園―農業(体験)とコミュニティの形成・再生等

 
    
    多摩ニュータウンに育ちつつある多彩なコミュニティ活動や人的資源を活かし、より住み易く、活気あるコミュニティを「市民自らいかにつくりあげていくか」というコミュニティ部会の基本テーマに関わる研究・提案を行っていきたいと考えています。
 
***定例部会***
定例の勉強会は原則として毎月土曜日・午前中に開催。
・コミュニティ部会ML【cosmos】により、情報・意見交換を実施。
 
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お問い合わせ先 炭谷晃男
sumitani@otsuma.ac.jp
TEL 042-339-0056/ FAX 042-339-0044

エコマネー、COMOについては下記をご覧ください