まちづくり部会2000

 

 

 

まちづくり研究部会2000年度活動計画

理事 高田 一夫

 【まちづくり部会の研究内容】

多摩ニュータウンは事業開始以来30年が過ぎ、事業の2000年概成を迎え、開発は仕上げの段階を迎えつつあります。

この間、社会・経済は大きく変化し、最近では、住宅・都市整備公団の都市基盤整備公団への改組と住宅分譲からの撤退、多摩都市モノレールの立川・多摩センター間開通に伴う多摩地域の都市間競争の激化、多摩そごうの今年11月末の多摩センターからの撤退、IT革命の進展など、多摩ニュータウン事業の進展にとって多大な影響を与える動きがあります。

一方で、事業期間の終了に伴って、開発エリアは関係各市の管理となり、ニュータウンとしてのまとまりや一体性が損なわれる懸念が予想されます。

まちづくり部会は、このような時期に多摩ニュータウンの過去から現在を問い直し、そして、未来へとつながるまちづくりに関する事項を、各方面から研究・調査し、提言していきたいと考えています。

 

【これまでの活動実績】

98年度は、学会の第4回研究会をまちづくり部会が担当、会員が今後の研究を進めていくうえで共通の問題意識を持つことができるよう共通の基盤を提供できることを目的に、

下記のテーマで、ニュータウンに関する基礎的事項を調査・研究し、発表しました。(内容については、多摩ニュータウン研究第2号をご参照下さい。)

1.少子化・高齢化の統計分析(寿崎かすみ)

2.ニュータウン開発に関する都市計画法制について(田中慎一)

3.行政計画における多摩ニュータウンの位置づけと問題点(高田一夫)

4.多摩ニュータウンのデータベース構築と歴史的視点からのアプローチ(勝村誠)

99年度は、第3回研究会を担当、下記のテーマで発表しました。(内容については、多摩ニュータウン研究第3号に掲載予定)

1.多摩ニュータウンと杉並のまちづくりの対比(石井晴美)

2.「まちづくりがわかる本?浦安のまちを読む」ができるまで(山本理)

なお、99年度は、4月に大栗川の、11月に南大沢での防犯のウォッチングをそれぞれ行っています。

 

【2000年度活動計画】

部会では、昨年10月部員一同協議の上、各部員が自分の研究したい一つのテーマを持つこととし、毎月1回程度定例勉強会を開き、各部員の研究・調査進捗状況について意見交換をし、学会の研究大会、研究会での発表を目標に現在それぞれ研究を進めています。

各部員の研究テーマは、次の通りです。

・石井 晴美   多摩ニュータウンと既成市街地(杉並)との比較

・岩石 英司   鹿島・松が谷地区の行政界変更と多摩ニュータウン市の実現可能性

・寿崎かすみ   ニュータウンの住宅の相続に関して

・高田 一夫   多摩ニュータウンマネジメントシステムの確立

・田中 慎一   高齢化社会に対応した住宅政策のあり方

・橋本 正晴   まちづくりの市民参加に関して

・羽生 謙五   広域行政の新しいかたち

・山岸 紘一   多摩ニュータウンの開発史

・山本  理   住宅地のデータベースづくり

 

一方で、2000年度は各部員の研究テーマとは別に、まちづくり部会全体として、下記のテーマで、調査研究を進めていきます。

1.「多摩ニュータウンのまちづくりブック」について

2.多摩そごうの撤退と多摩センターのあるべき姿について(ニュうータウンのセンター         地区はいかにあるべきか)

 

当面の活動スケジュール

5月20日(土) 定例勉強会 2時30分? ヴァンサン館

議題:1.多摩そごうの撤退問題について

   2.「多摩ニュータウンのまちづくりブック」について

 

まちづくりに関心のある方、多摩ニュータウンが好きな方、以上の研究テーマに興味のある方 誰でも いつでも 参加をお待ちしてます。

 

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まちづくり部会の専用メール city@tama-nt.org

 連絡先 田中 慎一 〒192-0363 八王子市別所2?13?5?405

        E-mail dn8s-tnk@asahi.ney.or.jp

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